実力有段者にあこがれて

将棋で実力有段者を目指すブログです。 将棋ウォーズメインで指してます。実戦は長期間のブランクがありましたが、将棋ウォーズ始めて1ヶ月の2015年12月13日に初段になりました。

4年半ぶりにブログ書いてみました!

皆さん、こんにちは(^▽^)/
ブログを書くのは4年半ぶりになるでしょうか。

お久しぶりです。仕事が忙しくて完全に将棋から離れてました。
離れていたといっても実戦を指さなくなっただけで、将棋連盟の中継アプリには課金してますし、要するに「観る将」化してるだけかもしれません。

それにしてもこの4年で将棋界も大きく変わったと思います。
皆さんご存知の藤井聡太という天才棋士が彗星のごとく現れて最年少タイトルを獲得されました。私も忙しいながらもデビューからの大活躍に魅了されている一人のファンでもあります。将棋界も一時はどうなるかと思った時もありましたが、一人のスターの登場でここまで変わるとは恐ろしいです。

ただ、この藤井聡太って人は将棋が強いだけではありません。
高校生と若い上にあれだけ勝ちまくっても奢りが全くありません。大勢のマスコミに囲まれても落ち着いて動じることはなく、一つ一つ言葉を選びながら常に最善手の回答をしている姿は感銘を受けます。あの歳で周りの人に配慮出来る受け答えは普通は出来ません。凄いです。

渡辺2冠がA級から陥落した時もショックでしたが、藤井聡太七段(当時)との棋聖戦で棋聖のタイトルを失った時もかなりショックでしたね。現時点では何だかんだ渡辺さんが棋界で頭一つ抜けてる存在と思ってましたし、当面は藤井さんを始めとする若手の壁になると思ってましたから。

あと我らが深浦康市九段がA級から陥落していること。

あり得ないです。。。

あんな強い先生がA級から陥落するって今の将棋界って恐ろしいなと思いました。ただ嬉しいこともあって深浦九段のお弟子さんの佐々木大地五段がブレイクしていること。私の個人的な感想で申し訳ないのですが、プロ棋士としての好感度では8冠王です(笑)
実力は折り紙付きなので早くタイトル戦に登場することを心より願ってます。あ、深浦先生のA級復帰も(ボソッ)

私が愛するコンピューター将棋もまだまだ強くなっていって理解不能の領域に入ってますね。
将棋中継でも表示されているAIの形勢判断も、ぶっ飛びすぎているのか現実的に使えなくなっている気がします。Googleのナビに似てますね。そんな道は誰も通らねーよみたいなルートを嬉々として示すみたいな(笑)

それから遂にというか、正式にプロ棋戦の棋譜や図面が無断で使えなくなりましたね。原因はネタバレ映画評論家(素人)が増えすぎたということでしょう。まあ、これに関しては仕方ないかなと思ってます。棋譜の著作権問題は以前からありましたけど、これだけインターネットが普及して動画やSNSで拡散されれば、著作権以前にスポンサーの利益が損なわれるのは当然です。お金を出しているのは新聞社を始めとするスポンサーであり、新聞に掲載される観戦記を楽しみに購読しているファンも多いはずなのです。私も子供の頃は朝刊と夕刊の将棋欄が毎日楽しみで棋譜を並べて勉強したものです。確実に購買部数に大きく影響していると思いますよ。そう考えるとやはりスポンサーの利益は守られるべきだと思います。

法律上はどうか分かりませんが、私が近所の将棋好きのおじさんと指して残す棋譜と、大勢の人が注目して行うタイトル戦の棋譜とでは価値が根本的に違うのは明白です。こうなった以上は、Youtuberの方やブログを書いてる方も無断で棋譜や図面を転載するようなことは止めるべきでしょう。少なくとも私は将棋連盟の決定に従うつもりです。ただ、せめて一部の図面だけでも使わせて欲しいなとは思います。

難しいのはスポンサーの利益を守るのも大事だけど、将棋文化の裾野を広げていくことも重要です。過去にどれだけ素晴らしい棋譜や妙手があったとしても、それが簡単に表に出せなくなると本当に誰か伝えてくれるのか心配もしています。今の子供は升田幸三や大山康晴なんて偉大な棋士を知らないかもしれません。人間ならではのとても魅力のある棋士です。今でも語り継がれる鬼手や妙手も多いのですが、やはり棋士の魅力は棋譜とセットで表現出来るものであって、それが簡単に出来ないとなると少し心配になります。実際に私でもネットでファンが上げた棋譜や図面で知ったことも多くあるのは間違いありません。そう考えると難しいですよね。

今後はもし更新することがあっても、ネット将棋の自戦記とかコンピューター将棋のことなんかを書くのかなと思います。以前から思うのですが人間の将棋の魅力が落ちることはありません(確信)。いくらAIが進歩しても、観戦するのが人間である以上はやはり人間同士の戦いがみたいと思うものです。多分この感覚は他のファンの皆さんと同じだと思います。人間同士だと最後の最後まで何が起こるか分からない。それが観たいのです。それと同時にいくらAIが進歩してもAIの書いた観戦記を現時点では読もうとは思わないでしょう。AIが感情を身につければ話は違ってくるでしょうが、その時は将棋以前に別の問題が起こってる可能性がありそうです。

あと、現在将棋ウォーズでは藤井棋聖のタイトル獲得を祝して現在開催中の将棋ウォーズ王位戦にて、5勝以上された方全員に復刻アバターが貰えるそうです。久しぶりに将棋ウォーズやろうかな・・・いやさすがにブランクありすぎて怖いわ(;^ω^)



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将皇VSぴよ将棋 10番勝負!!【後編】

皆さん、こんにちは(^▽^)/

先日のA級順位戦は興奮しましたね。
一斉対局の8回戦は帰宅してから名人戦順位戦棋譜速報サイト(課金してますw)でリアルタイムに追ってましたけど、我らが深浦康市九段は勝って残留に向けて大きく前進しました。途中は少し苦しい局面ではないかと思われたので勝った瞬間は本当に嬉しかったな(*´ω` *)

一番印象に残ったのは佐藤(天)八段-久保九段の一戦。久保九段の執念の粘りにA級の底力を垣間見た将棋でした。あの久保九段が降級の危機を迎えているとは信じられませんがそれがA級の厳しさなのでしょう。A級の将棋は素人から見てもやはり凄みがありますね。毎年ドラマが生まれる順位戦ですが、今年のA級最終戦も大きなドラマが生まれそうな気がします。コンピュータ将棋も魅力的ですが、順位戦の魅力は人間同士の対局ならではの泥臭さがあることで、コンピュータにはA級永久に真似出来ないでしょうね(笑)

さて前置きはこれくらいにして前回の将皇vsぴよ将棋の後編を書きたいと思います。
前編を読んでない方は先に前編を読まれることをおすすめします(^^)

将皇vsぴよ

ぴよ将棋の5戦全勝で迎えた後半戦。どんなドラマが待っているのでしょうか。


第6戦


2016-02-04-1

5連敗を喫した将皇さんですが今回の第6戦目も徐々に引き離されて劣勢になります。
将皇の△2七角に珍しくぴよ将棋が悪手を指します。


▲5八玉!!



すかさず将皇が△3九金と打って 先手の銀が助かりません。以下▲4八銀、△4九角成、▲6九玉、△4八馬とぴよ将棋は何をやっているのか分からない手順で逆に将皇が優勢になりました。その後もゴチャゴチャしてぴよ将棋が嫌らしく絡んで下図の局面。将皇が疑問手連発で結構差が詰まってます。この▲1三歩に対して将皇が痛恨の大悪手。。。



2016-02-04-3


△1三同玉?!

当然ぴよ将棋はノータイムで▲3三桂成。

ここは難しいながらも△3四玉と上に逃げて上部開拓を目指すべきでした。一気に狭くなった後手玉・・・こうなるとぴよ将棋も俄然やる気を出してきます。どうも将皇は入玉を目指すのはあまり気が乗らないのかも知れませんね。


2016-02-04-2

上図はハイライト。ぴよ将棋が▲4三金と詰めろを掛けた局面。ここでも△3四玉と上に上がるのが普通の感覚だと思うのですが将皇は△4一桂。思考は一貫しておりあくまでも自陣で頑張る漢らしい選択ですが・・・

ここで、ぴよ将棋の▲1二飛成に△同玉と応じたのが一手バッタリの大悪手。
以下、▲3二銀と掛けられて先手に駒を渡せない状況&受ける持ち駒もなく敗勢になりました。

2016-02-04a

次は ▲1四香からの詰めろが分かっていても受けにくい。この局面で後手は駒を渡さないで攻めようも無いし受けようもありません。もちろん先手玉に詰みもありません。△2三馬と受けても今度は ▲1三歩が打ててしまうで詰まされますし、後手は△1五歩と受けるしか無いのですが今度はその空いた空間に ▲1四歩と垂らされて手がありません。つまりこの局面は完全な必死です。将皇も△6九飛と記念王手して ▲8八玉以下程なく投了。ちなみに△6八飛成として銀を入手しても相手に飛車を渡すと1一と1三のいずれから飛車を打つ手があってこれを同時に防げないのでダメです。


ぴよ将棋 6 - 0 将皇


今度こそ将皇さん勝てるかと思ったのですが終わってみればぴよ将棋の6連勝。
ぴよたん強えええ・・・(;^ω^)


第7戦

2016-02-04-4

先後を入れ替えた第7戦はぴよ将棋が優勢を拡大しつつ勝勢の局面。
後手は△2七銀と飛車を叱りつけて 将皇▲6八飛と逃げますがここから一気に寄せ上げます。


△6七馬!!


取るしかない▲6七同金に△5九角成とした下図の局面は先手の受けが非常に難しくなっています。

2016-02-04-5


パッと見は簡単に受かると思ったのですが、よく見ると先手玉は(1)△4七桂不成、▲同飛、△3八銀打(又は△3八銀打、▲同飛、△4七桂不成)と(2)△3八銀打、▲同飛、△同銀成、▲同玉、△4八飛車、▲3九玉、△4九馬の詰めろが掛かっており、同時に受ける適当な受けが無いかも知れません。4七の地点を守る▲4六飛や▲5七飛は受けになっておらず後者(2)の手順で詰みますし、▲4九香は(1)の手順で詰みます。本譜は▲5八角とひねって来ましたが、これも(2)の手順で△4九馬の前に△4七桂不成と入れて ▲同角に△4九馬で詰みます。

この局面、4七と3八の地点をカバーして受けるなら自陣飛車を打つしか無いと思うのですが、5筋から9筋に打つのは(1)の△3八銀打以下の手順で3手詰め。なので打つなら▲1八飛~▲3八飛のいずれかだと思うのですが、詰みは無くてもこんな所に飛車を打つようでは詰めろは続くのでダメでしょうね。

そうして僕が小一時間考えて出した結論を、ぴよ将棋はその前の数秒で指した△6七馬の時点で見抜いていたのでしょうから恐ろしいってもんじゃありません。そう考えると、こんなバケモノに僕が勝てるわけがありません。


ぴよ将棋 7 - 0 将皇


第8戦


2016-02-04-6

まさかの7連敗を喫した将皇ですが初勝利に向けて嫌らしい桂馬を打って来ました。この直前にわざわざ桂馬交換を挑んで来たので将皇の読み筋だったのでしょう。ここで▲2八歩は当たり前ですが冷静な対処でした。形とばかりに▲2七銀としたい所ですが、△6五角と打たれて目から火が出ます。飛車が逃げれば王手角取りですもんね。僕はいつもこんな手を喰らって将皇さんにいじめられてますが、さすがにぴよ将棋はしっかり読んでますねー。その後も手堅く攻めて寄せ切って8連勝。


ぴよ将棋 8 - 0 将皇




第9戦


2016-02-04-7

ぴよ将棋に8連敗を喫した将皇ですが、この将棋に関しては執念を感じました。
ぴよ将棋が一方的に攻めて投了間近と思われたこの局面ですが、以下、▲7八桂、△7二銀、▲7一飛成、△9九龍、▲2三歩、△同金、▲8八角、△8九龍、▲2四歩、△同金、▲3三銀、△同銀、▲同歩成、△3二歩、▲4二銀、△同金、▲同と、△同玉で無理やり金を入手して▲7九金と打って龍を捕獲しに行きます。


2016-02-04b


以下、△7八銀成、 ▲同金寄、△9八龍、 ▲8九銀として無理矢理に龍を捕獲!!
将皇の執念恐るべし。。。(´ω`;)


その後も懸命に粘って受けまくって遂に・・・


2016-02-04-8

将皇城を再構築www

しかし、攻め駒が一切ないので相当苦しい(敗勢)。

僕みたいなヘボ相手なら執念の受けに消耗し切ってここから間違えまくるのですが、ぴよ将棋は全く間違えずにジワジワ包囲網を絞ってしっかり寄せ切りました。ただこの将棋に関しては8連敗を喫した将皇さんの凄まじい執念を垣間見たのでそれだけで大満足でした。


ぴよ将棋 9 - 0 将皇



そして遂に迎えた最終第10戦目


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最後の対局はぴよ将棋のセンスが光った一番でした。
既に先手大優勢っぽいですが、将皇の△5七桂はどう見ても悪手で筋悪の一手。先手は以下、▲6四香、△7二飛、▲8一馬、△7三飛と飛車を追いながら桂馬を取って絶好調。そこで一転▲4八銀、△4九桂成?、▲5七銀、△5五飛と飛車を叱りつけて優勢を拡大。


2016-02-04-10

そこで▲1二香成と挟撃体制の一手で後手はあっという間に敗勢になりました。
後手の将皇もその後は飛車を敵陣に成り込んで追い上げますが・・・


2016-02-04-11

ここでぴよさんの攻めがクリティカルヒット!!

▲5三桂馬!!


ここからの収束は見事でした。
以下、△同銀、▲同歩成、△同飛、▲4五桂、△9三飛に▲6三角と打った手が詰めろになっており、あっという間に寄り形に。こんな簡単に僕の師匠である将皇さんに対して寄せてしまうものなのか・・・

ありえん。。。il||li _| ̄|○ il||l



2016-02-04c

以下、△4二金左、 ▲3三桂成と進んで見事な挟み撃ちの攻めを披露してくれました。
ぴよ将棋、10連勝まで遂に先が見えて来ました。


2016-02-04-12

ここから△6三金とすれば詰みは無いようですが、将皇は△3三同金として首を差し出します。以下、 ▲5二角成、△同玉、 ▲6三銀、△同飛、 ▲同馬、△4二玉、 ▲5三金、△3二玉、 ▲3一飛まで後手投了となりました。ちなみに ▲5二角成、△同玉に僕の第一感は ▲6一銀ですがこれも以下、△5三玉、 ▲6二銀、△4二玉、 ▲5一銀不成、△3二玉、 ▲3一金までで詰みそうです。


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終わってみればぴよ将棋の10連勝!!!


結果的には圧倒的な強さで将皇を倒しました。将皇も10局を通して優勢な場面も多々あったのですが、ぴよ将棋の方が数段上と言う想像以上の強さの結果になりました。僕の師匠である将皇さんがここまで完膚無きまで叩きのめされて複雑な気持ちですが、それでも将皇の強さは誰よりも知ってますし、この結果で将皇師匠に対する信頼が失われる事は決してありません。将皇さんにはこれからも鍛えて貰うつもりですし、ぴよさんにもこれからは色々教わろうと思ってます。

それにしてもコンピュータ同士の戦いも思った以上に見応えありましたし感動もしました。
コンピュータでも悪手や疑問手は指しますし、形勢が揺れ動いたり逆転したり面白かったです。そして沢山の考えさせられる局面を題材として与えてくれて僕自身もいい勉強になりました。この両アプリも更に親しみを感じますし、今後も色々なソフトやアプリを題材に取り上げて行きたいですね。


最後までお付き合い下さってありがとうございました。





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将皇VSぴよ将棋 10番勝負!!【前編】

皆さん、こんにちは(^▽^)/

1月もようやく終わりました。
今月は対局数自体は少なかったですが、棋譜並べに詰め将棋、そして定跡を調べたりで相当詰め込んだ自信はあります。但し、棋力は上がってる自覚はありません(-ω-;)
まあ、地道な努力がいつか実を結ぶと思って頑張るしかありませんね(笑)

さて、将棋アプリのぴよ将棋の強さに衝撃を受けたので、僕が常用しているもう一つの将棋アプリである将皇とどちらが強いのか興味が沸いてきて戦わせて見る事にしましたw
こういうのって皆さんも結構好きでしょ?(・∀・)


将皇vsぴよ

将皇Lv3 VS ぴよ将棋L6 炎の10番勝負!!

( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ


ルールは簡単。単純にお互いの最強レベルで先後を入れ替えつつ平手で10番指します。
体感的にはぴよ将棋の方が棋力は上なのは分かりますが、アプリ同士の直接対決ではまた違った結果になる可能性はあります。実はとても興味津々で高見の見物としゃれ込みましたw


mate7

使う端末はHuaweiのAscend Mate 7。

スペックはHisilicon Kirin 925 1.8Ghzのオクタコア。メモリは2GB搭載でアプリの強さを十分に引き出せるポテンシャルを持つ最強機種です。


さあ、どんな結果になるのでしょうか?



第1戦目は将皇先手で始まり中盤でミスに乗じてぴよ将棋が必勝になります。
下図はほぼ終局まで時間の問題と思われた局面で、将皇が6九金を7九金と寄せて根性を見せた所。

2016-01-31a-1


ここでぴよ将棋が決めに出ます。

△7八銀!!


将皇も観念したのか ▲7八同飛。


ここでぴよ将棋はてっきり△同とかと思いきや △7三飛?!

2016-01-31a-2

ここは△7八同とで全部精算してから△7三飛で先手玉に即詰みがある局面でした。
詰めに行かないのならわざわざ△7八銀と打たなくても単に△7三飛でいいような気もしますが・・・どうもコンピュータは良く分からない時があります。終盤力、特に詰みに関する力は圧倒的ですがコンピュータもこんなミスをするとは意外です。

ぴよ将棋 1 - 0 将皇



続く第2戦目は先後変わってぴよ将棋の先手。
お互いに定跡を離れた訳の分からない中盤戦で下図の局面を迎えます。
将皇は体感的に悪手を指す確率が高く、全てを知り尽くしてる管理人はこの局面で嫌な予感がしました。


2016-01-31b


まさか・・・とは思いましたが、


そのまさかの△8七銀成!!!


出ました一手バッタリ級の大悪手。。。


ぴよさんが見逃すはずもなく、もちろん▲6三歩成から瞬殺されてました。
将皇さんは強いんだけど、どうしてもビックリするような悪手を指してしまうので本格派のぴよ将棋相手には相当分が悪いんじゃないかとこの時点で懸念していました。

ぴよ将棋 2 - 0 将皇




第3戦は将皇の先手で先程までと違って熱戦で下図を迎えます。
後手が△5三銀と打ち付けて先手の角を7五に引いて歩を取った局面。


ぴよ将棋はノータイムで駒を叩き付けました。


ここは先手玉に即詰みがあります。暇な人は考えてみて下さい。



2016-01-31c


本譜は△8六金、 ▲同角、△同龍、 ▲6八玉、△4六角、 ▲5七銀、△同角、 ▲同玉、△4七馬、 ▲6八玉、△5九銀、 ▲7九玉、△6九馬、 ▲同玉、△8九龍、 ▲7九金打、△5七桂まで後手勝ち。

 先手は△4六角に対する合駒が金と銀しかなく、金合いだと同じく切って△4七馬から△6九金の尻金で早詰みです。しかし、実はもっと早い最短手順の詰みがあります。△4六角じゃなく、△5九角と打って ▲7九玉に△6九馬以下、本譜と似た手順で11手で詰みます。ソフトは詰みを見つける能力はズバ抜けてますが、決して最短手順を追い求めてる訳ではないのは薄々気付いてまいたが顕著に表れた1局でした。

ぴよ将棋 3 - 0 将皇



続く第4戦は気落ちした将皇さんが全く良いところ無く完敗。
ここまでぴよ将棋の4連勝。まあ、強いのは分かってましたが、1手違いすらならない圧倒している4連勝なので驚きを隠せませんでした。

ぴよ将棋 4 - 0 将皇


そして第5戦目。このアプリ同士で将棋をさせると力戦模様にしかなりません(笑)
下図の局面は何気に序盤ですが、先手の将皇が飛車先の交換を拒否して何気なく角を上がった局面。
こんな悪手をぴよ将棋が見逃すはずはありません。



2016-01-31e-1


△6五歩!!

銀を逃げる一手で角交換必死の状況ですが、実はこの局面は7七で角交換してしまうと8八に角を打ち込まれる傷があるので同金とは取れないのです。



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同金と取れない先手は ▲7七同桂。。。
桂馬で取ったので後手は飛車先の歩が切れます。以下、△8六歩、 ▲同歩、△同飛、 ▲8七歩、△8四飛と引いて待望の一歩を手に入れます。お互いに7筋の桂頭は弱点ですが後手は8四に飛車を引いて先受けしています。次は何が何でも△7五歩を狙います。


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ところが将皇さんは危機感が全く無いのか ▲3六歩と緩手を指してしまいます。
ここは ▲3六歩に代えて ▲6五桂、△同桂、 ▲6六角と勝負手を出した方が良かったようです。それでも全然悪いのですが、本譜はこの後一方的な展開になってしまいました。




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後手のぴよ将棋は当然このチャンスを見逃すはずもなく△7五歩。これが入るともう 先手は収拾がつきません。将皇は桂馬を助ける為に ▲6六歩と突きますが以下、△7六歩、 ▲6五桂と進みますが・・・


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当然△7七歩成が入って勝負あり。

以下、 ▲同金、△8八角、  ▲9五角と粘りますがあっさり△7七角成(詰めろ)と取られて ▲同角に△8七飛成と簡単に8筋を突破されてあっという間に先手玉は寄せられてしまいました。それにしても、ぴよ将棋のこの筋の良さは恐ろしい。あの強い将皇さんが5連敗を喫するのを目の当たりにして信じられない気持ちとスゲーと思う気持ちが合わさって複雑でした。

何がともあれ5連敗を喫した将皇さんですが、後半に巻き返しはあるのでしょうか?
次回の記事は第6戦から第10戦の模様をお伝えする予定です。






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